症状と治療について
シミについては自費診療になります。
妊娠や出産、若ころの紫外線によってシミができます。
シミは左右対称性にできるぼんやりとした左右対称性の薄いシミ(肝斑)と、丸く境界がはっきりとしたシミ(老人性色素班)があります。シミの中には少し盛り上がった脂漏性角化症といういぼも合併することがあります。いぼは保険で液体窒素で治療できます。
シミに対しては当院ではハイドロキノンとトレチノインの美白剤を使って治療していきます。
若いころは皮膚のターンオーバーが28日周期で再生されますが、年齢とともにターンオーバーが遅くなって、やけどやケガのあとの色素沈着がなかなか消えないことがよくあります。
皮膚のターンオーバーを促すのがトレチノインです。塗って数日で皮膚がうすくむけてきますので、一旦トレチノインを中止して保湿してください。日焼けあとのように皮膚がむけてくることがありますが、1週間後程度で皮膚が一皮むけてきれいに再生します。これを1~2カ月繰り返すと新しい皮膚が再生され、目のまわり口回りのちりめんしわや、顔全体のくすみが改善されてきます。
アトピー性皮膚炎など皮膚が弱い方はトレチノインはあまり向いていないのでご相談ください。
ハイドロキノンはメラニン抑制効果がありシミを薄くする効果があります。
トレチノインとハイドロキノンの併用でシミは薄くなっていきますが、全部のシミが取れるわけではないので、半年ほど継続していただき残ってなかなかとれないシミはレーザーなどを検討されるといいと思います。
トレチノインはかなり皮膚がむけてしまうことがあり、顔がむけると困る方はハイドロキノンのみをおすすめします。トレチノインもハイドロキノンも、副作用はかぶれになります。まずは首やおでこに数日間ぬって、かぶれないことを確認してから、顔全体にぬりましょう。
妊娠中や授乳中の方は外用できません。
アトピー性皮膚炎など皮膚が弱い方はトレチノインはあまり向いていないのでご相談ください。
妊娠中や授乳中の方は外用できませんのでご注意ください。
よくいただくご質問
妊娠中からシミがでてきました。お薬はありますか?
女性は妊娠や出産、授乳など女性ホルモンバランスが変動することによって、シミができます。
自費になりますが、外用剤で薄くなってきます。これらの外用剤は妊娠中や授乳中には使用できないので、授乳期が終わってから、外用開始してください。
価格表
※自費治療の場合の価格です。
ハイドロキノン外用
¥3000
トレチノイン外用
¥3500